「さーてとっ 拓海いるかなー?」


気づけばもう体育館の入口だった



入口にはあたし達と同じように
バスケ部を見に来ている女の子が数人いた


「おっ試合やってるじゃん♪」

中ではおろらく2・3年生混合のチームと1年生とで試合をしていた


さすがは上級生 1年生より動きも反応も早い


上級生チームが次々と点数を入れていく



「拓海ーっ!がんばれー!!」


薫が拓海くんを見つけて応援し始めた




拓海くんは上級生には少し劣るものの

かなりのスピードで動き回っていた


(そういえば中学のとき県大2位だったって薫が言ってたなー‥)




「捺っ!ちょっとあれ!!一ノ瀬じゃない?」



「え?」