「‥っ一ノ瀬‥!」 気づいたときには叫んでいた なんで叫んだかはわからない ただ‥あのまま見ていたら‥ 本当に泣いてしまうんじゃないかと思ったから‥ 「‥・藤‥野・・?」 ハッとして手で口を押さえた 今更口を隠したって‥意味無いのに 「ぐ‥偶然だね!こんなところで会うなんて!」 あたしは出来る限りの明るい口調で話した そして一ノ瀬のいるベンチへと 重い足を動かして近づいた