‥観覧車に乗るまでは‥

緊張しすぎてうまくしゃべれなかったけど

緊張がほぐれたおかげで自然としゃべることができた。




王子様のような一ノ瀬と

「普通」が最も似合うあたし



一ノ瀬はあたしには遠すぎて‥
手の届かないような存在に感じていたけど


ひとつの共通点が見つけられて



ちょっと一ノ瀬との距離が近づいたように感じたんだ

















――ねぇ一ノ瀬‥


あのときのあたしは‥一ノ瀬に片思いしていた時間のなかで


1番楽しい時間を過ごしていたと思う。




それまでは緊張して‥まともに会話もできなかったけど


あのときは心から楽しんでしゃべることができた





心臓は相変わらずドキドキいっていたけど‥




でもたぶんこれは‥







高いところにいたからじゃないよ‥