恋愛磁石




「――何してたんだよ。もしかして、夜這い?」



1人考え事をしていたあたしに、裕斗がずいっと顔を寄せる。


さっきよりもさらに近い距離にある彼の顔。

また、顔が熱くなった。



「バカ!んなわけないでしょ!こんな昼間から!
ってゆーか、手、離してよ!」


「昼間からって…夜ならすんの?」


「だから違うって!変態!!」



慌てふためくあたしに意味ありげに笑った彼は、
「どっちが変態だよ」と言って手を離す。