恋愛磁石




少し歩くと、立派な木が立ち並ぶ細い道が見えた。

その道の先にあるのは、あの公園。


あたしはなんとなく、
少し入り組んだ場所にあるそこへと足を運んでみることにした。



ジリジリと暑い日ざしとは正反対に
木の葉のこすれる音が、カサカサと涼しげに響く。

なぜか心地よいその音を耳にしながら
敷居をまたぐと、古びた遊具に目をやった。