「さっき買ったんだけどさぁー。 よく考えたら、俺甘いの飲まねえわ」 「・・・・あたしだって飲まないよ」 「んじゃ、返せよ」 「貰っといてあげるよ」 両手で持ったミルクティーの缶をくるくると回す。 ドキドキしてるなんて、気付かれたくない。 この気持ちは、さっきの話みたいに、うっかり口にしちゃいけない。