「――ん」 一通り話を聞いた裕斗が、あたしに何かを差し出す。 受け取ったそれを手のひらで転がしながら、彼のほうを見た。 「何これ」 「何って、ミルクティー?」 あたしの質問に小さく鼻を鳴らした彼は「やるよ」と言って笑った。