「たった1年早く生まれたのが、そんなに偉いんですか?」 「はあ?1年だろーが2年だろーが、先輩は先輩なんだよっ!」 「だったら、その後輩に文句言うくらい1人で来たらどうなんですか」 淡々としたあたしの口調。 沖津をはじめとする3人は口をつぐむ。 「1人じゃ何も出来ないような人が、偉そうな口叩かないで下さい」 それだけ言ったあたしは、そ の場を去ろうと3人の間をすり抜けて足を進め、途中で振り返った。