恋愛磁石




「・・・ん」



髪からポタポタと落ちてくる雫を拭って、手に持っていた折り畳み傘を手渡した。



「何。貸してくれんの?」


「うん」


「ついでにチャリも貸してよ」


「やだよ。バカ」


「乗っていけばよかったのに」


「・・ホントだね」