恋愛磁石




「―――3分48秒。遅刻だな」



息を切らして公園に戻ったあたしに、携帯を開いてベンチに座っていた裕斗が二カッと笑う。



「マジで計るな」


「何で傘持ってんのにそんな濡れてんだよ」



そんな彼のTシャツも、ところどころ色が濃くなっている。