恋愛磁石




――――…



「……止まないんだけど」


「つーか、ひどくなってね?」




あれから、どれくらいたったか分からない。


すぐに止むだろうと予想していた雨。

しれは、止むどころかどんどん勢いを増している。


木の下にいても、葉と葉の間から落ちてくる雫で少しずつ服が濡れてきた。