「待って!!
言うから!!!
出ていくとか言わないで…」
大切な人がいなくなるのは
もう嫌だった。
お父さんが死んじゃったときも
廉のパパが死んじゃったときも
どうしようもできないだって
思い知らされたから。
叫んだあたしの頬は濡れていた。
下を向いて言葉を探してたら
廉の香水のにおいが
ふっとあたしの体を包んだ。
キスはされたけど
抱きしめられたのは
初めてだった。
廉の体温を感じて
また涙があふれ出してしまう。
「…無理言った。
俺に言えない事の1つくらいあるよな。」
「ちっちが…
ただ…」
「ただ…?」
「恥ずかしくて…」
「ほー結華は俺に黙って
恥ずかしいことしてんだ。」
「えっ!!??」
そう言う展開になるとは
思わなくて顔が赤くなる。
「何想像したのーえっちぃ。」
「してないよっ!!」
「じゃぁ見てたとか?」
「何を…」
「俺のお風呂姿。」
しゃべればしゃべるほど赤くなってく…。


