ワガママな弟





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「そっかぁ~結ちゃんの友達だったんだ!!
いきなり廉が2人女の子使ってほしいって
いうから誰かと思ったら
そういうことだったのかぁー♪」

それでも何も言わずに雇ってくれた
涼さんは心が広いと思う。

今はお店のカウンターで
涼さんと話している。


愛達はすっかり話に
ついていけないみたい…。


2人で話してるけどね…。



「廉、ここのお店で働いてたんだ…。」



「うん。結構前からねー。
ひとみさんに少ない給料でいいから
雇ってほしいって言われたときには
喜んでって感じだったけど。」


確かに廉はそこらへんの人とは
格が違うっていうか…。


とにかくッ!!
ものすごくかっこいいって事は本当!!


「廉はいい子ですか?」


「うん。
‘好きな女がいくらがんばっても
振り向いてくんねぇからいじめてる’とは
言ってたけどねぇ。」


涼さんは楽しそうにそう言う。
涼さんの声は凄く心地よくて眠くなって
しまいそうだから
ずっと話してるのが大変だ。

「涼さんはここにいていいんですか…?」


「俺はあんまり顔見せたくないからね。
カウンターで結ちゃんと話してた方が
いいの。」


‘そうなんですか’といったつもり
だったんだけど
涼さんに届いたかは分からない。


涼さんの声が子守唄みたいで
眠ってしまったから…。