ワガママな弟




もう慣れたその呼び方に
少しむなしさを感じる。


「急にアメリカ行くことになって…
さっき出てった。」



あたしは簡単に状況を説明する。



「そっかぁー
病院行く??」


おでこにふれた手を離しながら
あたしの顔を廉が覗き込んだ。


息がふきかかるくらいのその距離に
さっきよりもドキドキしてしまう。




あたしいつか死んじゃうんじゃないかって
本気で不安になった。



「だいじょ…廉?」


廉は心配そうにあたしの顔を見る。



「何?」



今日の廉はいつもより
全然優しくて、少し戸惑ってしまう。





でも、いつもとおんなじ廉の表情に
安心する。


「あたしね…廉の事…」



待って!!!

あたし何言おうとしてる!?