ワガママな弟






ご飯という事は
廉じゃないのかな…。



なんて考えながらあたしは
リビングに入った。




いいにおいの先を見てみると
テーブルの上に
やっぱり魚とお味噌汁とごはんが
ポツンと置いてあった。




その隣には


‘食え’



と書かれた紙が1枚。





その紙をみながら
あたしの顔はだんだん緩んできてしまう。
なんか嬉しいかも…。



頑張って作ってくれたんだろうな。




いなかったことに少しがっかりしてる
あたしは置いといて
勝手にそう考えた。


というか簡単に作れたら
あたしの今までの苦労は何?
って話になってしまうから。




何でも簡単にできてしまうのに
料理で負けてしまったら
それこそあたしは廉に
完璧に下に見られる。



それは悔しいから。




がんばって作ってくれたんだなって
思いたい。




廉が作ってくれたごはんを
食べながら
そんな事を考えた。



静かだなぁ…。