ワガママな弟





あたしは
自分で自分の感情が分からないまま
あたしの部屋へ向かった。



1番落ち着ける場所。




あたしにとって。





だけどこの日ほど入らなきゃよかったなんて
思った日は今までもこの先も
多分この時だけだと思う。




「…あッ!!…だめだよ…廉くん、お・お姉さん
帰ってきてるんでしょ??」



聞こえるのはどこの子かも知らない女の子の声。



「いいんだよ。あの人は俺の事男だと思ってない
みたいだから。


少しは聞かせてやれよ。」


あたしの中に


なんとも言えない感情が湧いてきた。




聞きたくなかった。



でも、逃げるのは自分が負けって認めてるような
感じがして。


何に負けたかは分かんなかったけど。




出たくなかった部屋からは。



だからあたしは布団をかぶって
寝ようと思った。



あたしの気持ちを察したかのように
睡魔は襲って来てくれたから
あたしは安心して眠りについた。