ワガママな弟





「何で行くの?」


「迎え来てる。」



普通にそう言った廉に安心して
ついていってけど
玄関の前にはあたしが一生かかっても
買えないような高級車。


「ど・どうしたの、これ。」


若干ビビりぎみで聞いたら


「今日は特別。」


って笑ってくれて
その笑顔にあたしは
キュンってなって。

顔は真っ赤で
胸はばくばくで
とにかく手に負えたものじゃなかった。



「っていうかあたしも廉も普通の格好だけど
いいの?」


あたしはワンピースで
れんはTシャツにジーパン。

「あっちいってから着替えるから
平気。」



ゆでダコになりかけたあたしを
おさえながら
また聞いたら。



もうあたしは今日しぬかも…。
これ以上笑顔で言われたら本当に危険だ。