「ん…?」 背中が痛む。 目を開ければ白い景色が広がる。 コポコポと何かが沸騰するような音が聞こえる―… 「よく眠れた?」 女の声がした。 動かない首を必死に傾ける。 ツインテールの同年代くらいの可愛らしい子だ。 「うん、ありがとう。君は?」 「私はヒメカ。人間よ」 良かった、俺はホッと肩を撫で下ろす。