キミは桜色


「フフッ」

まさか・・・

君の横顔が笑っているように見えた

「エッ?」

「拓哉、聞いて・・

私の病気完治してたの!」

「ごめんね

ちょっとおどかしちゃった」

君はにっこりと笑顔になって

僕に抱きついた

「拓哉!信じられない!

奇蹟が起きてしまったの

私がこの1年、言い続けた

ありがとうの言葉を

神様が受け取ってくれたの!」

僕は呆然とした

「拓哉~!

ねえ、拓哉ってば!」

「そ・・そうか

そうか・・・」

「そうか!やったあ!

やったんだあ~!ほんと?

本当に本当なんだろうね?」

君はちいさくうなづいた

僕はもう一度

君を思いきり抱きしめた