キミは桜色


「拓哉」

びっくりして目が覚めた

つい、うたたねした僕の前に

君は困った顔をして立っていた

「・・・」

僕は心臓が張り裂けそうだった

「拓哉、ごめん」

「・・・」

僕は黙って

君を抱きしめた