「どうも。玉木竜司です。」



涼ちゃんがいるからなのか、さっきまでの雰囲気は見せずに話す竜司。



「河瀬玲奈です。」



「うん。知ってる。とりあえずお近づきの印に携帯聞こうかな。」



竜司はあたしの方に携帯を向けた。



涼ちゃんをちらっと見ると、あきれた表情であたしにうなづいたから、あたしは携帯を交換しちゃった。



「おまえにはこんな純で可愛い子もったいないよ。」


「おおきなお世話です。玉木さんこそ彼女はどうしたんすか。」




ふぅん。この二人が中学の先輩後輩か…。


ほんとにイケメンはイケメンとつるむんだね。



「別れたー。一方的にふられた。でも玲奈ちゃんがいるからいいや。」




そう言ってあたしの肩を寄せた。



「ま、こいつ信じやすいから程々にして下さいよ。」



涼ちゃんは手をひらひらとさせて教室を出て行った。




…止めないんかい!!!