それから、2か月くらいたって。


あたし達は3年生になってからも、よく会うようになってたんだ。




放課後に中庭で一緒にぼーっとしたり。




休み時間に一緒に購買に行ったり。




屋上で喋ったり。



大したことじゃなく聞こえるかも知れないけど、



あたしにとってはそれだけですごく大きなことで。







祐太はというと。




相変わらず毎日部活の後バイトに行ってる。







春休みなんて、裕太はバイトで毎日いなくて。






もともとあたしからメールすることが多かったから、あたしがメールしなかったらどうなるんだろ…って思って。




あたしから連絡を絶ってみたら…。






裕太からの着信音が鳴ることは一度もなかった。




そんなものなのかな、あたしって…。




これなら、付き合う前の友達の時のほうが、ずっと沢山話してたよね。





3年の新学期始まって、奈々子とお昼が食べられるようになったから。




裕太にお昼付き合ってもらうことはなくなって。




簡単に祐太との接点はほぼ0に。





これって付き合ってるっていうの?




やっぱ友達のままの方が良かったのかな…





祐太へのもやもやの反面、涼ちゃんへの気持ちに気づいてどぎまぎしてた。




好きなのかなーって思うけど…祐太がいるんだし…って思って。




自分の気持ちの変化に気づかないフリをすることにも、


だんだん無理が生じてきて。




涼ちゃんへの気持ちで苦しくなってた。