「確かに性格的に合わなそうだね。修ちゃんも涼ちゃんも良い人だけど、何かに熱くなるタイプじゃないし…」



「そうそう。」



奈々子はうなづいてたかと思ったら



急に何か考え込んだ






「どしたの?」



あたしが聞くと、




「涼ちゃんって、玲奈と倉木君が付き合ってるの知ってるのかな?」




「わかんないけど…なんで?」





「涼ちゃんって」








急に奈々子のトーンが上がった








「玲奈のこと好きだったんだって」







!!!!!!!!!!!






あたしは飲んでいたイチゴオレを思わず吹き出した






けほっけほっ





「なにやってるの(笑)
大丈夫?」





奈々子がティッシュで机の上を拭いてくれた





「だって変なこと言うから…!!!」






そしたらまた奈々子のトーンがあがって




「ほんとなんだって!!!1年の頃、いいなって思ってたんだって!」






涼ちゃんがぁ?





いまいち信じがたい話だよね







仲は良かったっちゃぁ良かったけどさ、







涼ちゃんにとってあたし程度の存在なんて






いくらでもいるだろうし…







あたしの顔から怪訝そうな色が消えなかったみたい





「ほんとなんだってばー!昨日修から聞いたんだもん!」




「修ちゃんが?」