でも思いのほか修ちゃんが話題をふったりしてくれて、



盛り上がりながら(図書館だけど…)



勉強も弾んだ。





…っていうのは嘘かな…



勉強はまぁまぁそこそこで、



弾んだのは



あたしの心。




裕太が一緒に座ってくれなくて、




沈んでたから



余計楽しかった。




…って…




裕太もいたんだった!!



裕太が座ってた席を慌てて見たら。






あれ?


いない…




頭の中で裕太に言われた言葉がリピートする



『夕方からバイトだから、それまで図書室で勉強してく』





あぁ…そっか…



バイト…か…




携帯を見たけどメールは入ってない。




行くんだったら声くらいかけてくれてもいいのに…








「玲奈?」


奈々子の言葉にはっとして顔を上げた