はははっと笑う少年にムッとする。



「うっさい」



まとまった先ほどの資料の束を大喜に投げつける。



それを大喜は軽々キャッチする。



「俺なんかどう?」



相変わらずふざけた口調で大喜が私の顔を覗き込みながら言う。



「恋を忘れるには新しい恋っしょ」



またからかわれてる。



一瞬高鳴る鼓動も、
今は冷静に対処できる。



大喜はいつもこんな軽いノリで女の子口説いてる。



「ムリ。
大喜の言葉は女なら誰でも良いって聞こえるし」