「なあなあ翔太ー。
こいつ酷いんだぜ。
生徒会の仕事半分しかやってくれねーの」



「大喜っ」



余計なことを。



しかも翔太くんの肩に手を乗せるなんて馴れ馴れしい。



「翔太?」



大喜が不思議そうに彼の名を呼ぶので、
私も視線を彼に戻す。



突然足を止めて無言になる翔太くん。



あっ……。



彼の視線の先を辿る。



影が2つ。



純歌ちゃんと千田くん。



“好きだから”



そんな声が聞こえた。



告白だ。



純歌ちゃん、
千田くんのことが好きだったんだ。