だから、 ある日伝えたんだ。 この想いを。 『好きです』 短かったけど、 緊張しすぎてそれ以上言葉に出来なかった。 翔太くんはすごく動揺してて、 口が上手く回って無かったけど最後の言葉はしっかり聞こえた。 『ごめんっ』 勢いよく頭を下げた彼は、 それだけ言うとまるで自分が告白したかのように走って逃げてしまった。 分かりきってたことだけど……辛い。 そして1人残された私はアホみたいで笑える。 それを境に私は翔太くんへの想いを忘れられるまでっと、 胸の奥に閉じ込めた。