「わっわかった…。」



そう言ってあたしは健の隣に腰をおろした。



「水無月さん。

俺金山斉(かなやまひとし)。
よろしく。」


一方的に自己紹介され、


あたしには金山の手がのびてきた。



握手しろってこと?



「放っておけ。」


健に小さく言われる。



あたしは迷ったけど、その手に触れず


「ごめんなさい。」


と、言った。



だって…