あたしは弁当箱のある辺りに行った。 「これかわいー!」 あたしが発見したのは黄色いアヒル?がプリントされてる弁当箱。 「ガキかよ…」 「別にいいじゃん! 可愛いんだもん! あたしが弁当作るんだからどれでもいいでしょ! さっきあたしに選べって言ったし。」 「じゃあいいよ、それで。 その代わりおまえはこれ。」 健がそう言って指差したのは、アヒルと似た弁当箱で、赤いウサギの弁当箱だった。