聖斗に直接…


返事しなきゃ…


でも、なかなかチャンスに恵まれない。

聖斗の家族は親戚と一緒に2週間の海外旅行だし。

それが終わっても、部活。


私は何とか部活のスキマでチャンスが出来るかもと思い、サッカー部の練習場所に行く。


サッカー部はいつもグラウンドで練習しているけど、夏休みはグラウンドを他の部活が使うので、近くの競技場でやっている。


軍団の視線は相変わらずキツかったけど、私はふうりといたから何とかそこにいれた。

聖斗はこっちに気づいてないみたいで、練習が終わるとそそくさと帰ってしまった。


「あ~あ…今日も言えなかった…」


ため息をつきながら帰ろうとすると、グラウンド側がざわめいていた。