~凪side~


夜、トイレに行くために、部屋を出た俺は、他の先輩方を起こさないように、
足音を立てずに階段の方へと向かった。



























「…………聞こえ……か?
 あぁ、……、だ。」



今の時間なら、寝息しか聞こえないはずなのに、どこかから声が聞こえてきた。











何だ?
俺は、好奇心を抑えきれず、気配を殺して、
ゆっくりと、音の元へと近付いて行った。





















507号室の部屋の前へと。