雨宮先輩は、生徒会長ならではの貫録というか、
……まず、雰囲気だけで圧倒されそうだった。
どこぞの有名芸能人にも匹敵するほどの、カリスマ性を持ち合わせていた。
という事は、力、つまり、身体能力だけではなく、精神的な強さや、頭脳、
ひいては知性も問われる事になる。


























思ったより、大変な仕事になりそうな予感がした。
これまでの経験が、俺に、警告を下す。


雨宮先輩には、注意した方が良い。


分かっているさ、それぐらい。
何年、裏方やってると思ってるんだ。
潜入調査だって、何度もやってきた。









「ふぅ、……これから大変になりそうだよな……。」


俺は、盛大な溜息をつきつつも、布団を敷き、……意識を飛ばした。