……さて、俺は、これからどうするか。
俺としては、雨宮先輩が、と思っているのだが、何せ、確証もない。
ターゲットに近付く、……その方法は、一番手っ取り早い。
だが、あからさまに不自然なやり方は避けなければならない。


























もしかして、雨宮先輩なら、俺を補佐とか言って、傍に置いてくれたりするのかな。
そうなれば、俺としては、願ってもない幸運なんだが。
何せ、生徒会という名目で、ターゲットの傍にいる事を公然と許されるのだから、
これ以上の好都合はない。






























だが、もし、向こうも何か、策略を持って接近してくるとするなら、
こっちも迎え撃てるようにはしておかなくてはならない。
部活に入って、体力とか鍛え直した方が良いかな。
そういえば、凪は、運動部をかけもちしまくってる奴だよな、
……色々、詳しそうだな、そういう事情には。
だからって、力だけで抑えつければ、それで済むような人間でもないと思う。
雨宮先輩は、……いや、あの人以外も、この寮には、何かと曲者が多い気がする。