~廉・有住・優・郁斗・凪side~



我に返った5人だったが、中から聞こえてくる声を聞いて、
入ってはいけない事を、本能的に察知した。





















「あー、……寒っ…………。
 もう、……いい加減入りませんかぁ?」


「あー、でも、……今入ったら、僕達お邪魔っぽいよ?
 それにしても、悠里と藍斗って、……アンバランスに見えて、
 意外に釣り合ってるのかな。
 今後にも関わる事だし、……どうなんだろう……。」


「空気を読めるなら、入らない方が賢明じゃないかな?
 まぁ、……あえて突入するのなら、止めやしないけど。
 その代わり、…………あとで、とびっきりのお仕置きをしてあげるけどね。」


「はぁ、……こんな状態でいたら、流石の俺も風邪引きそう。
 あー、……早く終わってくれねえかなぁ……。」


「まぁ、……大事な事みたいだし、もう少し、ここで見守ってようか。」





上から、凪、雨宮先輩、雅先輩、郁斗先輩、雅先輩の順で。
まぁ、扉を少し開けて中の様子を見たり、色々と聞こえてくる声に、
聞き耳を立ててみたり。
要するに、見守り隊に徹しています。