改めて、悠里の躯を、まじまじと観察してみる。
筋肉っていうものは、ほとんどついていなくて、本当に華奢だ。
それでも、小動物らしい可愛らしさを漂わせていて、
檜風呂の湯気に煽られている姿は、それと一緒に、
秘められた色気のようなものも際立たせているような気がする。


















「悠里……。」


俺は、そう呟きながら、悠里の肩を抱き寄せた。
悠里は驚いているようだったが、嫌がってはいなかった。
そんな悠里が可愛くて、俺は、優しく微笑んで、額に軽くキスを落とした後、
目元と頬に、触れるだけのキスをした。
状況を理解するのに、たっぷり数十秒かけた後、悠里は、耳まで真っ赤にした。
何でこいつ、こんなに可愛いんだ……。
無自覚でやってるんだから、罪があるとは言えないけど。
だけど、……あー、俺、……もう我慢出来ないかも。