生徒Aの嗚咽も徐々に収まってきて、
やがて、そいつは、ゆっくりと顔を上げた。






























視線が交錯する。
と、同時に、何とも言えない感情が、
込み上げてくる。




































「お前、名前は?」



「はいっ!?」






あまりにも唐突すぎたのか、そいつは、
素っ頓狂な声を上げた。