Secret Prince

言い始めた途端、俺の胸倉を掴む手の力が
緩んでいく。
最後の、「気に入らないですね。」の所を
一際強調して、声のトーンも低くして言い放つと、
完全に腰が抜けたようで、その場にへたり込んで
しまった。



























「たぶん、暫くは立てないと思いますよ。
 まだ言いたい事があるなら、聞いても良いですが。
 ・・・・・・・・・・・どうしますか?」




俺は、先輩の前にしゃがみ込んで、
顎を掴み、くいっと持ち上げて、目線を合わせる。
先輩の怯えたような表情が、はっきりと見てとれた。