俺よりも、少し背が高いくらい。
顔は童顔で、とてもじゃないけど、親衛隊の隊長を
やっているようには見えない。
いや、だってさ、隊長って言ったら、
小さくて、いかにも金とヤクザ的な人達に頼らないと
生きていけそうじゃない感じのイメージだったから、
正直、拍子抜けした。


























「さて、・・・・・・・・・・・と、
 それじゃあ、本題に入るね。
 僕が、前に手紙に書いた事、覚えてる?」





「雨宮先輩には近付くな、・・・・・でしたっけ?」





「そうだよ。
 君さぁ、どんなコネ使って第3寮に入ったのかは
 知らないけど、あそこの寮は、君以外は、全員、背後に
 親衛隊がついていて、色々と目をつけられやすいんだよ。
 だから、僕も、今回、怪しんだ。
 ねぇ、・・・・・・・・どうやって、あの寮に
 入ったわけ?
 実際に見ると、ますます信じられないんだよ。
 少しは可愛い顔してるけどさ、それ以外は、平凡にしか
 見えないんだよね。」