そして、最後に、机の真ん中に少々伝言を書いておく。
くーっ、俺ってば、何て親切なんだろう。
ここまで人の良い奴、なかなかいないんじゃね?
























≪読めるかどうかは知りませんが、一応、来年の、
 大学のセンター試験問題なので。
 どう利用するかは、先輩にお任せしますね。≫


























自分で書いてて、心底おかしかったから、
くっくっと腹の底で笑いながら、俺は、その場を後にして、
2-Sの教室へ行き、静かに自習を嗜んだ。







































そこにあるのは、用件を終えた満足感。
相手がどんな反応をするか、そこに尽きる。
静かな神経の高揚は、少しずつ、俺を酔わせていく。