「凄く、・・・・・・・・美味しいです・・・・。
 本当、こんなの、どうやったら作れるんですか?」





駄目だろう、このクオリティーは。
いや、駄目なんじゃなくて、良すぎるから駄目、って
いう意味なんだけどね。
アジトで食べるそれとは、まるで別物みたいだ。






























「うーん、何だろう・・・・。
 僕、料理とか絵を描いたりとか、そういう事が
 好きなんだけどね。
 誰かを想って、料理を作ったり絵を描いたり
 してるんだ。
 僕自身、そんなに料理が上手い自信はないから、
 たぶん気持ちの問題なのかもしれないね。」







・・・・・・・・好きこそ物の上手なれ、ってやつですか。
でも、不思議と、嫉妬心なんてものが湧かない。
本当に、自然な、柔らかい笑顔で言ってるからかも
しれないけど。
何ていうか、このミルフィーユからも愛情っていうか、
そんな温かいものが伝わってくるから。
・・・・・・・・・・・・・分かる気がするな。