「藍斗・・・・・・・・・・・。」




俺を呼ぶ声が聞こえて、俺は、我に帰った。
物凄い速度で、現実に引き戻された感が
ある。



























「お取り込み中申し訳ないけど、
 そろそろ寮に戻ろう?
 今、大体、深夜3時くらいだけど、
 俺も、ちょっとぐらいは寝たいし。
 それに、藍斗だって、丸一日寝ずに
 生きていけるような、不死身なんかじゃ
 ないでしょ?
 ・・・・・・・・たぶんだけど。」




「そうだな、戻るか。
 ・・・・ちなみに、俺は、身の危険を感じたら、
 すぐにでも応戦出来るような体制に
 なってるんだぜ?
 だから、寝てるのは寝てるけど、
 正確に言うと、意識は覚醒したままなんだよ。」





「へぇ、・・・・・・・・・じゃあ、寝込みを
 襲うのは、無理ってわけか。」





「あぁ、そうだな。
 案外、俺は、寝てる時の方が、
 手加減がないから強いかもしれないし。」




「そっかぁ。
 じゃあ、俺、粉々にされて喜ぶ趣味は
 ないから、遠慮しとくね?」





「それが賢明だと、俺も思う。」





「ふふ・・・・・・・・・・。」



「くっくっ・・・・・・・・・・。」