Secret Prince

「それは、・・・・・・・・・たぶん出来ない。」




俺の答えは、一言で言うと、これだ。






















「何で?」



すかさず、凪の突っ込みが入る。






























「俺は、ここには仕事で来てるから。
 詳しい事は言えないが、潜入調査でな。
 だから、いついなくなるかは分からない。
 俺は、仕事で色々な学校を転々としてきた。
 孤独には慣れてるし、今更、温かい愛情なんか
 受け取る事は出来ても、受けつける事は出来ない。
 孤独に慣れている者は、そもそも、他人との関わりを
 嫌う。
 必要最小限以外では、他人とは関わりを持たないから。」



俺は、淡々とした口調で語る。