Secret Prince

「ふふ、今の、結構痛かったでしょ?
 悪いとは思ったけど、本気でぶち込んじゃったよ。
 あんた強いから、油断出来そうもないし。」





凪は、そう言いながら、俺の両手首を押さえる。
足は、絡ませ合ったままだから、動かせない。
こりゃ、・・・・・・・・・形勢逆転ってやつか?



































そんなわけ、ないだろう?

































「はは、そう思うんなら・・・・・・・・・・。」





俺は、そう言いながら、わざとらしく、緩慢な動作で
ゆっくりと起き上がる。
そして、俺に出来る最大級の色香を込めて、




「手加減しろよ。・・・・・つうか、もっと学習しろよ・・・。」




と、腰にクるであろう、恐ろしいまでに低く甘ったるい声で
耳元に囁きかけ、最後尾にふうっと息を吹きかける。