「あー、それなら、これ書いた奴、誰か分かる?
 ウザそうな感じなら、俺直々に再起不能にしてあげる
 つもりなんだけど。」




そう言って、俺は、クシャクシャに丸めた紙を
取り出す。
それを見せた瞬間、ほんの一瞬、雅先輩が
表情を曇らせたのを、俺が見逃すはずもなく。






























「ねぇ、そんなヤバイ奴なの?」



「・・・・・・・・・・・あぁ、雨宮の親衛隊隊長だな。
 名前は西院等比流(サイトウ ヒリュウ)で、
 クラスは、確か3-Sのはずだ。
 西院等財閥が、なかなか力を持っているらしく、
 目をつけられたら厄介だと思う。
 学園内では優等生な感じだが、裏では酷い噂も多いらしい。
 関わらない方が賢明だと思うが、雨宮が絡んでるなら、
 潰した方が良いかもしれないな。」





























・・・・・・・・・・・・ふうん、なら潰しますか。