何も知らない、もう1人の俺を守るために。
そして、来るべき時には、真実を教えなければ
ならないけど、せめて、それまでは。
今まで身体を共にしてきて、なおかつ魂の片割れにも
なりつつある、愛しい藍斗と、残り少ない寿命だけど、
面白おかしく生きていきたい。






























「ひ、・・・・・っく、・・・・・・ぅ・・・・・・・・・・、
 ・・・・・はぁっ、・・・・・・ゃめて・・・・・・・・・。」



俺は、多彩な色香を使って、雅先輩を翻弄する。
耳を軽く噛んだり、ふうっと息を吹きかけたり、
ボタンを外した事で露わになった肌を撫で、突起を転がしたり。
擽ったり撫でたり、やんわりと、徐々に刺激を与えていく。





























『新緑の剣』を持つ者は、こういった色仕掛けに、
一旦堕ちると、なかなか抜け出せない。
が、同時に、色香を嫌う傾向もある。
どちらかというと、純粋な喧嘩向きの気質だから、
逆に屈辱を覚えるかもしれない。