Secret Prince

「そこまで分かってるなら、話は早いよね?
 僕と共に生きている人が、理事長室のカードキーを
 欲しがってるんだって。
 ・・・・・・・・・・協力してくれるよね?」





そう言いながら、俺は、雅先輩の身体を強く抱きしめ、
口付ける。
こんな事、普通の人間がされたら、0,1秒で腰が砕けて、
1秒以上継続したら、3日は立てなくなると思う。
流石の雅先輩も、息が上がって、苦しそうな表情をしている。
同時に、瞳がとろんとして、僅かに潤み出している。




























「・・・・・・・・っく、・・・・・・・・・ふぁ、・・・・・・
 ・・・・この・・・・・・・・・・・・・っ・・・・・・・・。」


































更に、俺は、畳みかけるようにして、舌を差し込んで、
俺の魔力の一部を液体状にしたものを流し込んでいく。
そして、上顎や歯肉をなぞったり、舌を絡ませて
強く吸い上げたりしてみる。
人間は、魔力に充てられると、常識的な判断力を
狂わされる。
その脆さを利用したってわけだね。