Secret Prince

~ビオラside~







藍斗が俺の心の中に入ったのを確認して、
俺は、軽く息をつく。
目の前の片割れを見つめ、おもむろに口を開く。
























「さて、・・・・と、雅先輩。
 俺が誰だか分かるよね?」



「あぁ、『紅き涙』を所有し、ローズパープルの瞳を持つ、
 僕達『四光』のピースを統べる者、クリストファー=ビオラ。
 『紅き涙』は、魔力と美と支配力を司る宝石だったよな?」






























そうだよ。
僕は、3人の賢者を束ね、そして、自身も賢者の一人。
『蒼き月星』を持つ雨宮先輩、『太陽の光』を持つ悠里、
そして、『新緑の剣』を持つ雅先輩。
彼らを支配する力を持つのが、『紅き涙』を持つ、俺こと、
本名クリストファー=ビオラ。