Secret Prince

そんな瞳で睨まれても、ちょっと困るなぁ。
逆に、俺の加虐心を煽る事に繋がっちまうぜ?

























俺が、困った表情で雅先輩を見つめていると、
不意に声が聞こえた。
もう1人の俺の人格、ビオラの声だ。
まぁ、俺にしか聞こえないんだがな。




























【雅先輩は、なかなか手強いと思うよ。】





(えー、マジでか?)





【大マジだよ。事情は分からないけど、鍵を頂けば良いんだよね?】





(あぁ、理事長室のカードキーを持ってるはずなんだけどな。)




【じゃあ、僕に任せて。上手くやってあげるよ。】