Secret Prince

「今の気分的に、堕としたい。
 悠、お前の事だから、アレは持ってるよな?
 いくら仕事じゃないとはいえ、緊急の時のために、
 お前なら持ってるだろう?
 な?
 よろしく頼む。」








「・・・・・・・・・ったく、準備ぐらいしとけよ。
 まぁ、今更すぎるな。
 ふっ、・・・・・・・・仰せのままに。」
































何も知らずに近付いてくる人影。
いや、正確に言うと、生徒会長でもヤンキーでもなく。


































今前方50m先まで近付いてきているのは、まぎれもなく
雅先輩だった。