Secret Prince

「まぁまぁ、そう言うなって。
 そもそも、俺は、信頼できない奴と
 仕事を一緒にするなんて事、ないんだぜ?」



これは、本当だ。
こういう仕事をやっていると、スパイがいるんじゃないかとか、
妨害されたらとか、色々考えるからな。
だから、俺は、大抵仕事はソロでやる事が多い。




























「俺は、不法侵入するような柄じゃねえんだけど・・・。
 まぁ、・・・・・・・・たまには良いか。
 ん、・・・・・・おっと、どうやら、お喋りはここまでだと
 思うぜ?
 で、結局、猫さんは堕とすのか、おねんねさせるのか、
 どっちなんだ?」





そう言いながら、悠は、前方を軽く指差す。
・・・・・・・・・・・夏川先輩じゃなくて良かったけど、
これはこれで癖のある人だから、嫌だな。